<はじめに>
昔は、西鉄久留米駅からこの六ツ門町にかけて、大変賑わっていました。かつて六ツ門町は久留米商業圏の中心、いや筑後地区で一番と言っても良いくらいに繁栄していました。
その中心を担ったのが久留米井筒屋とダイエー六ツ門店です。当時この辺りは人で溢れかえっていました。
しかし、時代の流れと言いますか、西鉄久留米駅前に岩田屋が進出し、その後決定的だったのが郊外にできた「ゆめタウン久留米」です。この「ゆめタウン久留米」がオープンして以降、潮が引くように人の流れが減っていきました。
2005年にダイエーが、2009年に久留米井筒屋が撤退しました。ダイエーの撤退については、事業経営の失敗が大きかったように思います。
昔、久留米井筒屋の屋上にはプレイランドがありました、私の記憶では。また、夏になるとビアガーデンがオープンしたりと、懸命に営業努力はされていたようですが、残念な結果となりました。
ただ今でも、明治通りを挟んで向かい側、厳密に言うと日吉町にはなりますが、金融機関や大手企業が入っているビルがたくさん並んでいます。そして、筑後一の飲み屋街「文化街」もあります。
久留米シティプラザ
2016年4月にオープンした文化交流施設です。元々は久留米井筒屋があったところです。施設の内容は、以下の通りです。
- 地階 … 駐車場
- 1階 … 賑わい交流施設(カタチの森)、六角堂広場、商業施設
- 2階… ザ・グランドホール、展示室
- 3階 … 久留米座
- 4階 … Cボックス、スタジオ1~4、和室、中会議室、小会議室
- 5階 … 大会議室
ザ・グランドホールは、4階層の客席、優れた音響・舞台装置を備えており、オペラやミュージカルなど多用途に使用することができます。総座席数は、1,514席です。
久留米座は、照明・音響・舞台設備も充実しており、演劇や舞踊、コンサートなどに使うことができます。総座席数は、399席です。
Cボックスは、舞台や客席が可変式で、小さな劇場として、ダンスや演劇、コンサートなどに使用することができます。総座席数は、144席です。
スタジオは、音楽練習に適した部屋が2室、ダンス練習に適した部屋が2室あり、防音性、遮音性の高いつくりとなっています。※ダンスの部屋が広い設計となっています。
会議室は、大・中・小とあって、それぞれ全面使用の最大収容人数は、378名、165名、91名です。
和室は、8畳が3室あり、襖を取り外すと大広間として使うことができます。
展示室は、美術や書道などの展覧会、様々な見本市などが開催できるようになっています。最大収容人数は、215名です。
賑わい交流施設(カタチの森)と六角堂広場は共に1階にあり、それぞれが くつろげるスペースとなっています。また、六角堂広場(上記写真)はイベント会場としても利用可能です。
くるめりあ六ツ門
2010年7月に開業した大型商業施設です。以前はダイエー六ツ門店であった建物です。2005年にダイエーが撤退した後、紆余曲折を経てビルを改装し、この施設が誕生しました。地下2階、地上6階建てです。
核店舗は、地下の食品スーパー「マミーズ」、1階のドラッグストア「サンドラッグ」、2階の100円ショップ「セリア」です。
5階には、久留米市立六ツ門図書館や久留米市児童センターが入っており、文化施設の一面も兼ね備えています。ただ、私は昔のダイエー時代を知っていますので、人波が少なくなったなあ、という印象が強いです。
あけぼの商店街
久留米シティプラザの裏に位置する商店街です。この商店街は「一番街」に連結していて、西鉄久留米駅まで通じています。以前は、両側にたくさんの店が軒を連ねていました。
パチンコ店があり、映画館もありました。今ではその両方とも撤退してしまい、人出も減り寂しくなりました。今でも営業しているお店はありますが、経営状態は察して余りがあります。
明治通り
久留米の中心部を走る幹線道路です。公共のバスは頻繁に走っています。この明治通りでは、1年に1度大きなイベントがあります。
それは毎年、8月3~5日に開催される「水の祭典」久留米祭りです。過去2年は、コロナの影響で中止されていましたが、今年は3年ぶりに開催されました。
毎年8月4日、明治通りでは約1kmに渡って車の乗り入れ禁止、という交通規制が実施されます。そして、車が入って来ない明治通りをたくさんの団体が独自のパフォーマンスを演じながらパレードを行います。
博多どんたくにはかないませんが、このパフォーマンスを楽しみにしている市民は多いのではないでしょうか。道の両側にはびっしりと露店が並びます。初めて見た時は、演者、露店、人出の多さにびっくりしました。
その他
くるめりあ六ツ門の横には、池町川が流れています。この川は昔、どぶ川と呼ばれていました。しかし昭和末期の頃、この久留米の中心部を流れる池町川をキレイにしようと、地元の住民が立ち上がり行政を動かして、キレイな川に生まれ変わりました。
今では錦鯉が泳げるほどまでに水質が向上しています。当時は住民の方が川の中に入って清掃されたということで、本当に頭が下がります。
六ツ門町には老舗のコーヒー店があります。しのはら珈琲店と言います。それから、最近有名になった芸人の実家が経営している古賀久という居酒屋もあります。リーゾナブルな値段で、地元ではかなり有名なお店です。両方とも良いお店ですから、機会があればぜひ行ってみてください。