<はじめに>
JR久留米駅は、久留米市京町にあります。この駅は九州新幹線開通と同時に改築され、橋上駅となりました。
この駅は久留米の玄関口であり、また3つの路線が交わる交通の要衝でもあります。九州新幹線、鹿児島本線、久大本線の3つです。
エスカレーターやエレベーターも整備され、通路や待合室も広くなりましたが、一番便利になったのが、線路の東西に出入口ができたことです。
新たに水天宮口が新設され、住民のみならず、観光客の利便性も格段に向上しました。
JR久留米駅の構内
改札口の横にあるフリーピアノ

まず改札口を出たところに、フリーピアノが設置されています。これは久留米が生んだ天才ジャズピアニスト・中村八大に因んで設置されたと思われます。
ただ残念ながら壁に向かって置かれていて、最悪ですね。これでは演奏者も観客も楽しめる雰囲気ではありません。ということもあり、上手い演奏を聞いたことがありません。
ピアノを弾けない私が言うのもなんですが、無名のピアノYouTuberでも良いので、弾きたいと思える環境が作れないかなあ、といつも考えます。
構内にある土産物店とぐるめ食堂


改札口の真向かいに、ファミリーマートと土産物店があります。また、一角には久留米の観光案内所も設置されていて、係員が常駐しています。
ぐるめ食堂には、ラーメン店や焼きそば店など4店が入っています。また、階段を降りたところにもラーメン店やケンタッキー・フライド・チキンなどが軒を並べています。
その他の良い所
無料Wi-Fiが使えます。それから常時ではありませんが、構内には久留米にゆかりのあるアーティストの楽曲が流れています。みんなが知っている歌「赤いスイートピー」「涙のリクエスト」などです。
歌っているお二人は、今でも活躍されていますから凄いですね。郷土の誇りです。
まちなか口(東側出入口)
交通アクセス
久留米の各地と結ぶ路線バスを利用するためのバス乗り場、そしてタクシー乗り場がもちろんあります。
20分無料の駐車場(20分超えたら有料)、有料の立体駐車場もあり、とても便利です。
久留米出身の偉人に因んだ作品


1つ目は、バカでかい「タイヤ」です。これはブリヂストンの創業者・石橋正二郎の偉業を称える作品で、彼についてはあらためて説明するまでもありません。
2つ目が、久留米出身の画家の作品です。青木繁の「海の幸」と坂本繁二郎の「放牧三馬」です。詳細につきましては、久留米観光名所カテゴリーの「青木繁旧居」と「坂本繁二郎生家」をご参照ください。
3つ目は、田中久重が作った作品を紹介する「からくり時計」です。恥ずかしながら、私もこの「からくり時計」を見て、初めて田中久重を知りました。
おそらく久留米市民の中でも知っておられる方は少ないでしょう。活躍をしたのは江戸末期から明治にかけてです。
田中久重の作品はビックリするほど凄いです。あの時代に良くこれだけの精巧な作品を作れたな、と思います。いわゆる久留米が生んだ天才で、東洋のエジソンとも呼ばれる所以です。
彼は明治8年に田中製造所を設立しましたが、これが現在の東芝の礎となりました。田中久重と深い縁で結ばれた東芝ですから、東芝には永続的発展を期待します。


水天宮口(西側出入口)


ここで紹介するのは次の3つです。
1つ目は、ウメです。梅林寺から移植されたもののようですが、正直ウメの花が咲いても余り綺麗ではありません。専門家に依頼して、もう少し綺麗なウメにしてほしいと願います。
2つ目は、久留米の黒松です。筑後地方は植木の産地としても有名で、三潴植木組合から寄贈されたと記されています。
ウメも黒松も、九州新幹線開通を記念して寄贈されたものです。水天宮口は人通りが少ないこともあって、ほとんどの人が気にも留めずに通り過ぎて行きます。ちょっと寂しいですね。
3つ目が、桜です。たった1本しかありませんが、こちらは綺麗に咲きます。駅の出入口からは少し離れていますので、桜の存在に気付かれない方も多いと思います。
