福岡県緑化センター

＜はじめに＞

福岡県緑化センターは久留米市田主丸町に位置し、ＪＲ田主丸駅から徒歩10分程度の距離にあります。この緑花センターは、57,700㎡という広大な敷地面積を有しており、驚くくらい多くの木が植えられています。休館日は月曜日(祝日の場合翌日)です。

緑化センターの背景には耳納連山が広がっています。耳納連山とのコントラストも素晴らしく、環境はもう抜群です。そして、とにかく緑がいっぱいです。

このセンターにはたくさんのエリア(区画)があり、エリア(区画)毎に違った樹木が植えられています。良く知られている木もありますので、今回はそれらを中心に紹介いたします。残念ながら、私が訪れたのは10月なので、花はほとんどありません。

緑化センターのほぼ中央に、本館があります。管理事務所を兼ねていますので、責任者や園内スタッフが常駐しています。分からないことが有ったら、ここで尋ねることができます。

本館には、授乳室、多目的トイレ、ＡＥＤ、車イスなどの設備もあり、園内案内図やパンフレット等も用意されています。

また管理事務所では、竹馬、ソリ(草スキー)、ボール、バドミントンなどの貸し出しも行っています。

サクラやウメなど誰でも知っているような木が、エリア毎に植えられています。正面入口から入って、時計回りに１周しながら紹介したいと思います。

入口から左の方へ行くと、まずサクラの木があります。定番ですね。久留米の名所には必ずと言っていいほどサクラの木が植えられています。春が待ち遠しいです。きっと綺麗な花を咲かせることでしょう。

サクラの前に、ツバキとツツジが植えられています。今は花がありませんが、緑が鮮やかで爽やかな気分になります。整然と植えられていて凄いです。

さらに歩くと、左にアロマ展示林、照葉樹見本園があり、右に樹木見本園があります。ユーカリ、ムクロジ、カナリーヤシ、フウ、ダイオウショウなどが植えられています。やっぱり、ヤシの木は見応えがあります。

さらに奥まで進むと、ウメの木があります。かなりの数です。こんな所でこれだけ多くのウメの木を見られるとは思っていなかったので、正直ビックリしました。花が咲いたら綺麗だろうなあ、と想像します。

ウメ見本園から右の方向へ進むと、タケ・ササ見本園があります。品種ごとに整然と植えられています。タケやササについては皆さんもご存知ですから、あらためて説明するまでもありません。

「寂光庵」と言う名前が付けられています。小さな茶庭です。プロフェッショナルが造っていますので、見事な仕上がりになっています。

皆さんは、茶庭(ちゃにわ)をご存知でしょうか。私は知りませんでした。辞書によると「茶室に付属する庭。蹲踞(つくばい)・灯籠・待合腰掛・飛石などを配する」と書いてあります。

茶庭の次は、四季の花木園です。名前の如く四季(春夏秋冬)の花が植えられていますが、今(10月)はよほどタイミングが悪いのでしょう。あまり花が咲いていません。ちょっと残念です。

四季の花木園から右に折れると、落葉樹見本園、生垣見本園があります。植栽による生垣がいくつも作られています。和風の庭を作りたいと考えていらっしゃる方には、とても参考になると思います。

さらに進むと、大きな広場があります。ステージもあり、イベントができるようになっています。広場の周りには、メタセコイア、イチョウ、クスノキ、ケヤキ、エノキなどが植えられており、とても気持ちの良い設計になっています。いろんな木があるのも、緑化センターならではと思います。

広場から右へ行くと、日本庭園があります。中心には錦鯉が泳ぐ池があって、素晴らしい和風庭園が造られています。手入れも行き届いていて申し分なく、休憩所もあって癒される空間です。

これでちょうど１周しました。全部は紹介しきれていませんが「百聞は一見に如かず」です。ご自分の目で、実際にご覧いただくことをお勧めします。

ここのセンターには、「樹木医」という専門技術者がいて、庭木に関する相談を無料で受け付けています。嬉しいサービスですね。但し、日時が決まっています。毎週日曜日の10時～15時までとなっています。

花の見頃については、次のように案内されています。

広大な敷地にいろんな植栽があって、本当に凄いです。ここを初めて訪れた時は感動しました。駐車場についても、パンフレットによれば、バス５台、乗用車115台は収容できるようで、広い駐車場が用意されています。

また、このセンターには隣接して、「そよ風ホール」という複合施設があります。その中には田主丸図書館が入っています。静かな佇まいの図書館ですから、ソファーに腰掛けてゆっくりと、花木に関することを調べることもできます。