このブログは、アフィリエイト広告を利用しています。そして、今リメイクを検討中で記事の更新ができておりません。申し訳ありません。

石橋文化センター

<はじめに>

石橋文化センターは、久留米市野中町にあります。ここは、久留米市で一番有名な観光スポットです。久留米市民だったら、知らない人は ほとんどいないでしょう。

株式会社ブリヂストンの創業者である石橋正二郎氏から、1956年に久留米市に寄贈されました。広大な庭園を有し、美術館を始め音楽ホールや図書館を備える総合文化施設です。

場所も便利なところに位置しており、西鉄久留米駅からは、バスで5分、徒歩10分の距離です。車を使った場合でも九州自動車道インターチェンジから、10分程度で来ることができます。

昔と今、そして基本理念

石橋文化センターのペリカンプール

寄贈当時は、美術館、体育館、文化会館、50mプール、野外音楽堂、テニスコート、児童遊園地、ペリカンプール、洋風庭園などがあり、入園料は1人10円だったということです。

その後60年以上が経過し、施設の内容が時の経過と共に変化しました。体育館、50mプール、テニスコート、児童遊園地は、今はもうありません。

その代わりに、立派な音楽ホールや久留米市立中央図書館などが新たに建設され、大きく生まれ変わっています。

1956年4月に石橋文化センターが開園するに当たり、石橋正二郎氏が述べた挨拶が正に、このセンターの基本理念そのものです。

私が文化センター正門の壁面に、『世の人々の楽しみと幸福の為に』と記しております如く、此の文化センターに於ける、高尚な美術、音楽、映画、健全なスポーツ、園芸等の施設によって、市民皆さんの健康な趣味娯楽の普及、青少年の体位の向上、豊かさと平和と活動的な生活をもたらし、家族的な楽しみを増し、社会生活を正しく、明るい社会を作ることを信じ、我が久留米市の発展と、近代的文化都市建設の一端に寄与せんことを念願して止まざるものであります。

施設紹介

主要な建物である、石橋文化ホール、石橋文化会館、石橋正二郎記念館、久留米市美術館、久留米市立中央図書館、共同ホール、楽水亭について紹介します。

石橋文化ホール

石橋文化ホール

音楽ホールとして設計されていますので、当然コンサートに使えますが、講演会や学会など幅広く利用されています。

収容人数は、固定席 1,077席、補助席 98席、車椅子スペース 6席です。決して大きくはありませんが、真横には大駐車場(有料)も完備されており、利用しやすい環境が整っています。

石橋文化会館

石橋文化会館

発表会、講演会、会議、研修、そして絵画や工芸の個展など、多用途に使える部屋がたくさん用意されています。部屋の内容については下記の通りです。

  • 小ホール ………… 収容人数 200人 ※座席を取り除いて、展示会やイベントも可能
  • 会議室A ………… 収容人数 16人
  • 会議室B ………… 収容人数 18人
  • 研修室A ………… 収容人数 60人
  • 研修室B ………… 収容人数 60人
  • 1階会議室 ……… 収容人数 36人
  • 市民ギャラリー … 面積110㎡ ※絵画や工芸などの個展・グループ展には最適

石橋正二郎記念館

石橋正二郎記念館

元々、石橋美術館別館であったものを改修して、石橋正二郎記念館として生まれ変わったものです。石橋正二郎氏は郷里の発展と文化振興を願い、石橋文化センターを建設して久留米市に寄贈しました。この記念館には、同氏の足跡にまつわる資料などが展示されています。

石橋正二郎氏は、ブリヂストンを世界的企業に育て上げましたが、それだけにとどまらず、いろんな社会貢献活動を行いました。その中でもふるさと久留米への思い入れは強かったのでしょう。

この施設はいまや「久留米の誇り」ともいうべき存在になっています。当然のことながら、同氏は数少ない久留米市名誉市民の1人でもあります。

久留米市美術館

久留米市美術館

久留米市が生んだ画伯、青木繁や坂本繁二郎の作品はもとより、国内外の有名画家の作品が展示されています。

この美術館の運営については、以前は石橋財団が担っていたのですが、石橋文化センター開園60周年を機に、2016年10月1日より久留米市がその運営を引き継ぎ、同時に名称が石橋美術館から久留米市美術館に変更になりました。

久留米市立中央図書館

久留米市立中央図書館

久留米市内にいくつかある図書館を統括している図書館です。当然建物は4階建てでとても大きく、利用者数も市内では一番多いです。その蔵書数は半端なく、筑後地区では一番と言われています。

児童室は、ゆったりとしたスペースが確保されており、親子連れのほほえましい姿を良く見ることができます。

この図書館はその用途に応じて、次のように区画分けがされています。一般室、児童室、新聞コーナー、調査研究室、視聴覚ライブラリー、視聴覚ホールです。また、来館者のために休憩コーナーも別途設置されていて、とても便利です。

ただ一つだけ難点があります。それは車利用者には優しくないということです。無料ではありますが、駐車場が利用者数に対して圧倒的に狭いです。また、車の出入口が広い道路に面していて、入る時も出る時もかなり神経を使います。これは改善してほしい課題です。

共同ホール

石橋文化センターの共同ホール

コンサート、各種発表会、演劇、研修会など、様々な用途に利用することができます。施設の内容については下記の通りです。

  • 共同ホール … 固定席 467席、車椅子スペース 6席
  • 1階研修室 … 定員 70人
  • 会議室 ……… 定員 24人
  • 応接室 ……… 定員 6人
  • 和室 ………… 定員 24人 ※15畳
  • 音楽室 ……… 定員 40人 ※グランドピアノ有
  • 2階研修室 … 定員 24人

楽水亭

石橋文化センターの楽水亭

広い日本庭園の中に、静かに佇むカフェ&ギャラリーショップで、楽水亭の名前は、石橋正二郎氏の揮毫「楽山愛水」に由来しています。

園内をひと通り見て回るのも、かなりの時間を要します。途中で一息つくことができる、こういったカフェテリアはとても有難い存在です。楽水亭ではゆっくり、カフェやランチを楽しむことができます。

NURASAN

久留米市民の憩いの場所

石橋文化センターの日本庭園

ここには、平日でもたくさんの人が訪れます。観光客だけではなく、地元の方も多いです。特に散策している高齢者を数多く見かけます。

広大な庭園を有し、バラやツバキなどの植栽が豊富で、四季に彩を添え、安らぎの空間を提供してくれます。四季の変化を花で感じることができるのも、石橋文化センターの特徴の一つです。

美術館や図書館など文化施設が醸し出す雰囲気は、訪れる人の心を癒し穏やかにしてくれます。ここではカップルも多く見かけます。絶好のデートスポットでもあります。なお、園内の花の見頃については、次のように案内されています。

  • 桜 ……………… 3月下旬から4月上旬
  • 久留米つつじ … 4月上旬から4月下旬
  • 世界のつつじ … 4月上旬から4月下旬
  • バラ …………… 5月上旬から5月中旬
  • ハナショウブ … 6月上旬から6月下旬
  • つばき ………… 12月下旬から3月下旬
坂本繁二郎のアトリエ

最後に、この広大な庭園の一角に木造の古い建物があります。これは、画家のアトリエです。久留米出身の画家、坂本繁二郎はフランス留学後に八女にアトリエを構えました。そのアトリエが現在、石橋文化センターに移築されています。

このアトリエは、普段は公開されていません。特別な時のみの公開となっています。最近では、3月、5月、6月に、合わせて10日間公開されました。

タイトルとURLをコピーしました