<はじめに>
久留米市つばき園は、久留米市草野町にあります。JR草野駅から徒歩で約18分です。少し遠いですね。やはり、ここを訪れる際は車を使った方が便利です。
耳納山麓のふもとに位置し、高台にあります。そして、面積は約3ヘクタールもあり、ツバキ、ツツジ、シャクナゲ、カエデ、ウメなどが植栽されています。
元々は花木の苗を育てる畑として、明治時代に開墾された土地で、地元の人々の手によって育成したツバキの品種や自然実生株を活かして、つばき園として造成されました。
久留米つばき園は、2008年3月に開園し、2010年3月には「石橋文化センターつばき園」と共に「国際優秀つばき園」に認定されています。
エリア紹介
ツバキやツツジなど、花の種類ごとにゾーン設定が行われています。お目当ての花がゾーン毎にまとめて植えられていますので、広い敷地内で迷うことはありません。
つばきゾーン
500品種2,000本が植栽されています。正義や白玉宝珠、小夜侘助など久留米オリジナル園芸品種や、樹齢100年に及ぶ名木、原種ツバキなどが揃っていますので、ツバキの魅力を存分に堪能することができます。本当に驚く程のツバキが植えられています。
ツバキは、品種によって花の咲く時期が大きく異なります。一度に全部の花が咲くことはありません。冬から春にかけて、順次咲いていきます。よって、長期間ツバキの花を楽しむことができます。
つつじゾーン
200品種500本が植栽されています。ツバキほどではありませんが、ツツジもたくさん植えられています。久留米にはいくつか名所がありますが、他の名所と比較してもけっして遜色はありません。
しゃくなげゾーン
シャクナゲはツツジ科です。文献などを見てツツジよりも遅れて咲くように思っていましたが、ここのシャクナゲは、ツツジとほぼ同時期に咲くようです。私がシャクナゲを狙って訪ねた時には、ほぼ終わっていました。
かえでゾーン
一角にカエデが植えられており、秋になると紅葉します。それなりに本数はありますが、他の名所と比較したら、ちょっと見劣りがします。紅葉だけを目当てに訪ねたら、ガッカリするかもしれません。
カエデ以外の紅葉する木を植えてコラボすれば良いのに、と思いますが、設計思想がそうなっていないのでしょう。仕方ありません。
うめ園
ウメも他の名所と比較したら、種類も少ないし、ちょっと物足りなく感じます。ただ、白梅と紅梅のコントラストは綺麗で、耳納の山を背景にした風景は素晴らしいものがあります。
花の見頃
久留米つばき園の花の見頃については、次のように案内されています。
メインであるツバキ類の開花時期は、10月中旬から4月中旬で、種類により開花時期が異なる。見頃は3月中旬から4月上旬。
- ツツジ ………… 4月上旬~5月上旬
- サツキ ………… 5月上旬~6月中旬
- シャクナゲ ………… 5月上旬~6月下旬 ※(注意)これはおかしい
- タイサンボク………… 5月中旬~6月下旬
- ウメ ………… 1月下旬~2月下旬
(注意)気象条件等により見頃が異なることがあります、というアナウンスはありますが、5月8日訪問時にはシャクナゲはほとんど終わっていました。