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成田山久留米分院

<はじめに>

久留米市上津町にある真言宗智山派の寺院です。千葉県成田市にある成田山新勝寺の直系分院で、地元では久留米成田山として親しまれています。

何と言っても、この寺院で一番目立つのが救世慈母大観音像です。詳細については後述しますが、久留米には大きな建物が少ないので、遠くからでもよく見えます。久留米成田山のことは良く知らなくても、この大観音像だけは見たことがある、知っているという久留米市民は多いと思います。

本堂までは無料ですが、救世慈母大観音像や平和大仏塔があるエリアの前には登龍門があって、そこで入場料を支払う必要があります。大人 500円、中・高校生 300円、小学生 100円です。(団体割引有)

成田山久留米分院の特徴

成田山久留米分院の本堂前階段

朱色を基調にした本堂はとても綺麗です。救世慈母大観音像や平和大仏塔を含めて、狭いエリアにコンパクトに造られています。

また、ここは高台にあり、見晴らしが良いのも特徴の一つです。すぐ横には古墳や浦山公園があり、家族で楽しめるスポットにもなっています。

それから、本堂前に階段があるのですが、勾配が緩やかで、かつ途中2~3箇所に踊り場が設けられており、上り下りが楽です。こういった配慮は嬉しいですね。

各種祈願と供養

成田山久留米分院の交通安全祈願

開運厄除、家内安全、安産、交通安全、試験合格、商売繁昌などいろんな祈願ができます。私は車を買い替えると交通安全祈願のために、必ずここを訪れます。他の祈願の状況は分かりませんが、交通安全祈願で訪れる人はとても多いです。

また、先祖供養や水子供養ができます。水子供養については、本堂前の階段の途中にお地蔵さまが並んでいる一角があり、そこでお参りすることができます。

救世慈母大観音像

成田山久留米分院の救世慈母大観音像

この寺院の象徴とも言うべきものがこれですね。救世慈母大観音像です。この大観音像の表面には、3カラットのダイヤモンド18個、直系10cmの水晶、さらにヒスイ56個が散りばめられています。

この大観音像は只見るだけではなく、上ることができます。中には螺旋階段が設置されていて、肩のあたりまで行くことができます。安全面には十分配慮されていますので、ゆっくりと誰でも問題なく上れます。

少し残念に思うのが、最上段まで上ったところに、小さな展望窓が3つしかないことです。ただ安全面を最大限に考慮して設計されているように感じますので、致し方ありません。本堂前の階段もしかり、様々な気配りには感服します。

平和大仏塔納骨堂(極楽殿)

インドの世界遺産・ブッダガヤの大菩提寺と同型に造られており、高さは38mにも及びます。この仏塔内には納骨堂が設置されていて、ご先祖の供養ができるようになっています。

仏塔の前には、平和の鐘があります。天井は綺麗なステンドグラスになっていて、鐘を打つと甲高い音が鳴り響きます。平和を願って鐘を打つよう促す表示があり、皆さんが鳴らしています。ずーっと平和な世の中でありますように‥‥‥

歴史館と地獄館

救世慈母大観音像の出口から続く、地下1階に歴史館と地獄館があります。歴史館には、日本の歴史・神話・伝説に基づく人物が飾られています。地獄館では、いろんな地獄を人形で表現しています。リアル地獄といった感じですね。

難点は、薄暗く感じることと、撮影禁止になっていることです。なんか不思議な空間ですね。子供たちにとっては、怖くて近寄りたくない雰囲気かもしれません。

 

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